カニの種類一覧|食べられる主なカニ10種の特徴・旬・違いを比較
ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニ、紅ズワイガニ、花咲ガニ、ワタリガニなど、日本で食べられる主なカニの種類を一覧で比較。分類の違い、旬と産地、味や向く料理、目的別の選び方まで初心者向けに整理します。
広告にはアフィリエイトを利用しています。

鍋やしゃぶの形選びで迷ったら、生本ズワイガニのポーションを選べばまず失敗しないでしょう。殻をむく手間が少なく、脚の本数を食卓で分けやすいためです。太い脚を食べたいならタラバガニ、身とカニ味噌を一杯で味わいたいなら毛ガニの姿が候補になります。
食卓に並ぶ主なカニの一覧
日本で食べられているカニは、身近なものだけでも10種類ほどあります。まずは主な種類を一覧で見てみましょう。旬や産地は代表的な例で、地域や年によって変わります。
| 種類 | 分類上のグループ | 主な産地・流通 | 旬・漁期の例 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ズワイガニ | カニ | 日本海、北海道、輸入 | 冬(日本海は11〜3月) | 細長い脚の甘い身とカニ味噌 |
| 紅ズワイガニ | カニ | 日本海(境港・香住など) | 9月〜翌5・6月 | 生きているときから赤い。手ごろ |
| オオズワイガニ | カニ | 北太平洋、北海道 | 地域による | ズワイガニの近縁種 |
| 毛ガニ | カニ | 北海道 | 海域ごとに通年 | 濃いカニ味噌が人気 |
| ワタリガニ(ガザミ) | カニ | 瀬戸内海など各地の内湾 | 地域による | 殻ごと使う料理でよいだしが出る |
| タラバガニ | ヤドカリに近い仲間 | 輸入が中心 | 冷凍品が通年 | 太い脚の身。脚は外から8本 |
| アブラガニ | ヤドカリに近い仲間 | 輸入が中心 | 冷凍品が通年 | タラバガニの近縁種 |
| 花咲ガニ | ヤドカリに近い仲間 | 北海道の根室など道東 | 夏(6〜9月) | トゲの多い殻。鉄砲汁が名物 |
| タカアシガニ | カニ | 駿河湾など | 9月〜翌5月 | 世界最大のカニ。産地で蒸して食べる |
| モクズガニ・上海蟹 | カニ | 日本の川/中国 | 秋 | 川のカニ。必ず十分に加熱する |
どれがいちばんおいしいかは、何を食べたいかで変わります。このあと、グループごとの違いと、目的別の選び方を紹介します。
「カニ」とヤドカリに近い仲間の違い

カニとして売られているものには、分類上の「カニ」と、ヤドカリに近い仲間が混ざっています。タラバガニ、アブラガニ、花咲ガニは、どれもタラバガニ科に入り、ヤドカリに近いグループです。国立科学博物館もタラバガニを「カニではなくヤドカリの仲間」と説明しています。
見分けやすいのが脚の数です。ズワイガニや毛ガニなどの「カニ」は、ハサミを含めて10本の脚が外から見えます。タラバガニの仲間は、5対目の脚が小さく甲羅の内側に折りたたまれているため、外からは8本に見えます。詳しくはカニの足は何本?で解説しています。
食べる側から見た違いとしては、タラバガニの仲間はカニ味噌を楽しむ習慣があまりなく、脚(肩)の状態で流通することが多い点が挙げられます。
ズワイガニの仲間

ズワイガニの雌を通販で探す場合は、地域名によって「セコガニ・香箱ガニ・せいこがに」などの呼び方があります。セコガニ・香箱ガニの商品比較では、姿と甲羅盛り、内子・外子の表示を確認できます。
ズワイガニは、日本の冬を代表するカニです。水揚げされる地域によって、松葉ガニ(山陰)、越前がに(福井)、加能ガニ(石川)、間人ガニ(京都)などのブランド名で呼ばれます。メスはセコガニ、香箱ガニなどと呼ばれ、内子と外子を楽しめます。詳しくはズワイガニとは?をご覧ください。
紅ズワイガニは、ズワイガニより深い海にすむ近縁種で、生きているときから殻が赤いのが特徴です。鳥取県の境港が水揚げの中心で、兵庫県の香住漁港に揚がるものは「香住ガニ」と呼ばれます。値段が手ごろなことが多く、加工品の原料にも使われます。
オオズワイガニは、北太平洋に分布する近縁種です。北海道で水揚げが増えて話題になりました。ズワイガニとは別の種なので、商品名の表示を確認して選びます。
北海道のカニ

北海道は、毛ガニ、花咲ガニ、ズワイガニ、オオズワイガニなど、さまざまなカニが水揚げされる産地です。
毛ガニは、甲羅や脚が短い毛で覆われたカニで、濃いカニ味噌が人気です。北海道では海域ごとに漁期がずれていて、春のオホーツク海、夏の噴火湾など、季節によって主な産地が変わります。資源を守るため、メスと小さなオスは獲ることが禁止されています。
花咲ガニは、根室を中心とする道東で水揚げされるタラバガニの仲間です。農林水産省の解説では漁期は6〜9月とされ、夏の味覚として知られています。殻から出るだしを生かした「鉄砲汁」が郷土料理です。
北海道のカニは北海道のカニは何が違う?でまとめて紹介しています。
タラバガニとアブラガニ
タラバガニは、太く長い脚が特徴の大型の甲殻類です。国内の水揚げは少なく、食卓に並ぶ多くはロシアなどからの輸入品です。ボイルした肩脚やポーションの形で売られることが多く、焼きガニやボイルで太い身を楽しみます。
アブラガニは、タラバガニと同じ属の別種です。姿であれば甲羅の中央の突起の数(タラバガニは6本、アブラガニは4本)で見分けられますが、脚だけの商品では見分けが難しいため、表示の種名で確認します。詳しくはアブラガニとは?をご覧ください。
個性派のカニ:ワタリガニ・タカアシガニ・モクズガニ
ワタリガニ(標準和名ガザミ)は、日本各地の内湾にすむカニで、最後の脚がオールのように平たく、泳ぐことができます。殻からよいだしが出るので、味噌汁やパスタに向いています。
タカアシガニは、脚を広げると3mを超えることもある世界最大のカニです。静岡県の駿河湾が主な産地で、沼津市の戸田では蒸して食べる名物料理として出されています。詳しくはタカアシガニとは?で紹介しています。
モクズガニは日本の川にすむカニで、各地でツガニ汁などの郷土料理に使われます。近縁の上海蟹(チュウゴクモクズガニ)は、秋に中華料理店で出される人気のカニです。どちらも肺吸虫という寄生虫の心配があるため、必ず十分に加熱して食べます。違いは上海蟹とモクズガニの違いで詳しく解説しています。
目的別の選び方

どのカニを選ぶか迷ったら、何を楽しみたいかから考えると決めやすくなります。
| 楽しみたいこと | 選びやすいカニ | 選びやすい形 |
|---|---|---|
| 太い脚の身をたっぷり | タラバガニ、アブラガニ | ボイル肩脚、ポーション |
| 甘い身とカニしゃぶ | ズワイガニ | 生のポーション |
| 濃いカニ味噌 | 毛ガニ、ズワイガニ | ボイル姿 |
| 手ごろに家族で | 紅ズワイガニ | ボイル姿、肩脚 |
| 内子・外子 | メスのズワイガニ(セコガニなど) | ボイル姿 |
| 汁物・パスタのだし | ワタリガニ、花咲ガニ | 姿、ぶつ切り |
種類と形が決まったら、人数から必要な量を考えます。カニ必要量計算ツールを使うと、目安のkg数を出せます。
売り場で種類を見分けるコツ
店頭や通販では、姿のカニより、脚だけ、むき身、ポーションといった加工された形で売られることが多くあります。加工されると甲羅の形や脚の数が分からなくなるため、見た目だけで種類を判断するのは難しくなります。
売り場で確認したいのは次の3点です。
- 品名の種名:「ズワイガニ」「紅ズワイガニ」「タラバガニ」「アブラガニ」など、種名がはっきり書かれているか
- 原産地:国産か輸入か、どこの産地か
- 加工の状態:ボイル済みか、生(加熱用)か
「タラバ風」「王様ガニ」のように種名がはっきりしない商品名や、写真の色だけでは種類を確かめられません。心配なときは、原材料欄や商品説明を確認し、分からなければ販売者に問い合わせます。価格を比べるときは、同じ種類・同じ形・同じ重さの条件にそろえることが大切です。量の比べ方はカニの総重量と正味重量で紹介しています。
カニカマは何でできている?
「カニ」と名前が付いていても、カニカマ(カニ風味かまぼこ)は、スケトウダラなどの魚のすり身を主な原料にした練り製品です。カニの身がそのまま入っているわけではありません。商品によってはカニエキスなどが使われているものもあるので、原材料欄で確認できます。
カニカマは日本で生まれた食品で、今では海外でも広く食べられています。歴史はカニカマはどう生まれた?で紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本でいちばんよく食べられているカニは何ですか?
A. 冬の贈答や家庭の食卓ではズワイガニとタラバガニがよく選ばれ、北海道では毛ガニも人気があります。紅ズワイガニは加工品の原料としても多く使われています。
Q2. タラバガニとズワイガニ、どちらが高いですか?
A. 大きさ、加工状態、産地、時期によって大きく変わるため、一概には言えません。比べるときは、同じ形(肩脚どうし、ポーションどうし)と、正味重量をそろえて見るのが大切です。
Q3. 旬がいつでも食べられるカニはありますか?
A. 輸入品や、漁期中に獲って冷凍したカニは一年を通して買えます。北海道の毛ガニは海域ごとに漁期がずれているため、どこかの海域で漁が行われている時期が長いのも特徴です。





