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カニの旬はいつ?季節別カレンダーで分かる種類ごとのおいしい時期

カニの旬を春夏秋冬のカレンダーで紹介。冬のズワイガニとメス、春のオホーツク海の毛ガニ、夏の花咲ガニ、秋の紅ズワイガニなど、種類と産地ごとのおいしい時期と、旬と解禁日の違い、冷凍品を買うタイミングを解説します。

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寺泊の市場に並ぶベニズワイガニ
写真:ひでわく / CC BY-SA 2.1 jp · 縮小・WebP変換

食べたい日に産地のカニを味わうなら、その種類の漁期に合わせて現地の店や未冷凍品を探します。受取日を固定しにくいときは、漁期中に加工・冷凍された商品を選ぶと予定を組みやすくなります。旬の時期に獲れた冷凍品と、その時期に水揚げされた未冷凍品は、届き方が違います。

カニの旬は冬だけではない

「カニの旬は冬」というイメージが強いかもしれませんが、実際には種類や産地によって旬の時期はさまざまです。冬の日本海のズワイガニ、春の北海道の毛ガニ、夏の根室の花咲ガニ、秋から始まる紅ズワイガニと、一年を通してどこかでカニのおいしい季節があります。

ここでいう「旬」は、そのカニの漁期にあたり、産地で獲れたてが出回りやすい時期を指しています。身入りや味のピークは、個体の脱皮の時期や、その年の海の状態によっても変わるため、「この日から必ずおいしい」とは言えません。季節の目安として読んでください。

季節別カニカレンダー

主なカニの旬の目安を季節ごとにまとめます。漁期の日付は公的機関などが公表している代表的な例です。

季節 旬を迎えるカニ(産地の例) 楽しみ方の例
冬(12〜2月) ズワイガニのオス(日本海)、メスは年内まで 茹でガニ、カニすき、焼きガニ
冬の終わり(2〜3月) 水ガニ・若松葉ガニ(日本海) 茹でガニ、カニ汁
春(3〜5月) 毛ガニ(オホーツク海の網走など)、紅ズワイガニ 茹でガニ、カニ味噌
夏(6〜8月) 花咲ガニ(根室など)、毛ガニ(胆振など) 塩茹で、鉄砲汁
秋(9〜11月) 紅ズワイガニ(境港・香住)、毛ガニ(十勝・釧路) 茹でガニ、甲羅焼き

冬は11月6日に日本海のズワイガニ漁が解禁され、オスは3月20日まで、メスは年末まで漁が行われます。解禁から年末にかけてはオスとメスの両方を楽しめる、特ににぎやかな時期です。漁期の詳しい仕組みはカニの解禁日・漁期一覧で紹介しています。

冬:日本海のズワイガニとメス

冬の主役は、日本海のズワイガニです。11月6日の解禁とともに、福井県の越前がに、石川県の加能ガニ、京都府の間人ガニ、鳥取・兵庫の松葉ガニなど、各地のブランドガニが出回ります。

メスのズワイガニ(セコガニ、せいこがに、香箱ガニなど)は、漁期が年末までと短く、内子と外子を楽しめる冬だけの味です。石川県では12月29日、福井県や京都府では12月31日までが漁期とされています。

冬の終わりの2月ごろからは、脱皮して間もない水ガニ(若松葉ガニ)も出回ります。鳥取県は若松葉がにの旬を2月、福井県は水がにの漁期を2月19日から3月20日としています。身は少なめですが、殻がやわらかく手ごろな値段で楽しめます。

春:オホーツク海の毛ガニ

市場の毛ガニ
写真:Totti / CC BY-SA 4.0 · 縮小・WebP変換

春の注目は、北海道オホーツク海側の毛ガニです。冬の間、流氷に覆われるオホーツク海では、流氷が去って漁ができるようになることを「海明け」と呼び、この時期に獲れる毛ガニは「海明け毛ガニ」として知られています。

北海道庁の資料によると、網走の毛ガニの漁期は3〜8月、宗谷は2〜5月です。春の毛ガニは、濃いカニ味噌と身を楽しめる北海道の春の味覚として人気があります。

春は、日本海の紅ズワイガニも漁期中です。冬の松葉ガニのシーズンが終わったあとも、香住や境港では紅ズワイガニを楽しめます。

夏:根室の花咲ガニ

夏に旬を迎える珍しいカニが、北海道の根室などで水揚げされる花咲ガニです。農林水産省の郷土料理の解説では、花咲ガニの漁期は6〜9月とされています。トゲの多い殻を茹でると鮮やかな朱色になり、殻から出るだしを生かした「鉄砲汁」が根室の郷土料理として知られています。

北海道の胆振(噴火湾など)でも、毛ガニの漁期は6〜8月です。夏の北海道旅行では、産地の市場や飲食店で茹でたてのカニに出会えることがあります。詳しくは花咲ガニとは?や北海道のカニは何が違う?をご覧ください。

秋:紅ズワイガニの漁が始まる

秋のはじまりの9月には、日本海で紅ズワイガニの漁が始まります。鳥取県の境港では9月から翌年6月、兵庫県の香住漁港では9月1日から翌年5月31日が漁期とされています。

冬の松葉ガニの解禁を待たずにカニを楽しめるのが秋の紅ズワイガニの魅力で、香住では秋に「香住ガニまつり」も開かれてきました。紅ズワイガニは生きているときから赤く、ズワイガニより手ごろな値段で売られることが多いカニです。詳しくは香住ガニとは?をご覧ください。

北海道の十勝・釧路の毛ガニも、8〜12月が漁期です。秋は、夏から続く北海道のカニと、日本海の紅ズワイガニの両方を楽しめる季節と言えます。

「旬」と「解禁日」の違い

「解禁日」と「旬」は、似ているようで意味が少し違います。

言葉 意味
解禁日 規則などで、漁を始めてよいと決められた日
漁期 漁をしてよい期間
旬 産地で獲れたてが出回り、食べ頃とされる時期

たとえば日本海のズワイガニは11月6日に解禁されますが、「本当においしいのは寒さが増す12月から2月」という人もいれば、「解禁直後が一番」という人もいます。味の感じ方には個人差があり、個体ごとの身入りの差も大きいので、どちらが正しいとは言えません。自分の予定と予算に合わせて選ぶのがいちばんです。

旬と値段の関係

カニの値段は、季節によっても動きます。旬の時期は獲れる量が多くなる一方で、食べたい人も増えるため、必ずしも安くなるとは限りません。

時期 値段の傾向 理由の例
ズワイガニの解禁直後(11月) 高めになりやすい 初物の人気、宿や店の需要
年末(12月後半) 高めになりやすい 贈答・年末年始の需要が集中
年明け〜2月 落ち着くこともある 需要が一段落する
冬の終わり(2〜3月) 水ガニが手ごろに出回る 身は少なめだが値段が安い

天候による休漁が続くと、時期に関係なく品薄になり、値段が上がることもあります。値段の傾向はあくまで目安で、年によって変わります。予算を抑えたいなら、年明けの時期や、紅ズワイガニ、水ガニなど手ごろな選択肢も候補に入れてみるとよいでしょう。

季節ごとのおすすめの食べ方

季節によって、合う食べ方も少しずつ変わります。

  • 冬:寒い時期は、カニすきやカニしゃぶなどの鍋料理が人気です。最後の雑炊まで楽しめます。茹でたズワイガニを甲羅ごと出して、カニ味噌を味わうのも冬ならではです。
  • 春:毛ガニの茹でガニをそのまま、カニ味噌と一緒に。身とカニ味噌を和えて食べるのもおすすめです。
  • 夏:花咲ガニの塩茹でや鉄砲汁。暑い時期は、茹でて冷ましたカニをさっぱりとカニ酢で食べるのもよいでしょう。
  • 秋:紅ズワイガニの茹でガニや甲羅焼き。ほぐし身をコロッケやグラタンに使うのも向いています。

食べ方の比較はカニの食べ方比較でまとめています。

冷凍品は旬を問わず買える

漁期中に加工・冷凍された商品は、漁のない時期にも販売されることがあります。冷凍品なら旬を気にせず買える一方、産地で水揚げされたばかりの品と同じ状態とは限りません。食べる日を優先するか、産地の旬を優先するかで選びます。

希望 選び方
産地で旬のカニを食べたい 現地の漁期と飲食店・市場の入荷日を確認する
未冷凍の品を取り寄せたい 到着日と消費期限を合わせ、受取可能な商品を選ぶ
食べる日を柔軟にしたい 冷凍品を選び、保管・解凍方法を確認する

冷凍品では加工状態(ボイルか生か)、正味重量、賞味期限、解凍方法を見ます。年末年始に使うなら、到着予定と冷凍庫の空きを先に確保してください。詳しくは年末にカニを買うならいつ注文する?で扱っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 一年でいちばんカニがおいしいのはいつですか?

A. 種類によって違います。日本海のズワイガニなら冬、オホーツク海の毛ガニなら春、花咲ガニなら夏が旬とされています。食べたいカニの種類から旬を調べるのがおすすめです。

Q2. 夏に売られているズワイガニはどこのものですか?

A. 多くは、漁期中に獲って冷凍したものや、海外の産地から輸入された冷凍品です。日本海のズワイガニは11月から3月が漁期なので、夏に生のものは出回りません。

Q3. 旬の時期に旅行するなら、いつ予約すればよいですか?

A. 冬のズワイガニの時期、特に解禁直後と年末年始は人気が高いので、早めの予約がおすすめです。天候で漁が休みになることもあるため、入荷がない日の扱いも確認しておきましょう。

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参考資料

次に読むならカニの解禁日・漁期一覧|ズワイガニ11月6日解禁の理由と種類別カレンダー

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