カニの5L・7L・特大とは?サイズ表記の意味と店をまたいで比べる方法
カニ通販の「5L」「7L」「特大」などのサイズ表記には、店をまたいで共通の決まった基準があるわけではありません。1本あたり・1肩あたり・1杯あたりの重さで比べる計算方法、姿・肩脚・ポーション別の確認ポイント、写真の見方を解説します。
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サイズ表記は店ごとの基準で決められている
カニの通販では、「4L」「5L」「7L」「特大」「極太」などのサイズ表記をよく見かけます。数字が大きいほど大きなカニ、と思いがちですが、注意が必要です。
たとえば鶏卵には、農林水産省が定めた取引規格があり、LやMといったサイズごとに重さの範囲が決められています。一方、カニの「○L」については、通販の店をまたいで共通に使える、消費者向けの統一された基準は見当たりません。多くの場合、表記は販売店や仕入れ先ごとの基準で付けられています。
そのため、ある店の「5L」と別の店の「5L」が同じ大きさとは限りません。サイズ表記は、同じ店の同じシリーズの中で大小を比べるのには十分役立ちますが、店をまたいで比べるときは、別の方法が必要です。
店をまたいで比べるなら「1つあたりの重さ」
サイズ表記を店をまたいで比べるときに役立つのが、「1つあたりの重さ」を計算する方法です。形によって、計算のしかたが変わります。
| 形 | 計算のしかた | 必要な情報 |
|---|---|---|
| ポーション | 正味重量 ÷ 本数 = 1本あたりの重さ | 正味重量、本数 |
| 肩脚 | 正味重量 ÷ 肩数 = 1肩あたりの重さ | 正味重量、肩数 |
| 姿 | 1杯の重さ(茹でる前か後か) | 1杯の重さ、杯数 |
たとえば、架空の例で比べてみます。
- 店A:「7L」ポーション、正味1kg、約40本 → 1本あたり約25g
- 店B:「4L」ポーション、正味1kg、約20本 → 1本あたり約50g
表記の数字は店Aの方が大きいのに、1本あたりの重さで比べると店Bの方が太い、ということもあり得ます。サイズ表記の数字だけで判断せず、重さと本数から計算してみることが大切です。
「約○本」の幅に注意
ポーションや肩脚の本数は、「約30〜40本」のように幅を持たせて書かれていることがよくあります。この場合、1本あたりの重さも幅があると考えます。
正味1kg・約30〜40本なら、1本あたりは約25〜33gです(1,000g÷40本〜1,000g÷30本)。幅が大きいほど、届く商品の太さにもばらつきがある可能性があります。気になる場合は、販売者に問い合わせてみましょう。
また、本数に爪や肩の身が含まれているかどうかも確認します。棒肉だけの本数なのか、爪や肩肉も合わせた数なのかで、1本あたりの重さの意味が変わります。
姿は「1杯の重さ」で比べる
姿のカニは、「大」「特大」「1杯○g前後」などと表記されます。比べるときは、1杯の重さで比べるのが基本です。
ただし、1杯の重さが茹でる前の重さか、茹でた後の重さかで数字が変わります。一般に、茹でると水分が抜けて少し軽くなります。福井県観光連盟の案内でも、越前がにの最上級ブランド「極」の基準は「茹でる前の重さ1.5kg以上、茹でた後の重さ1.3kg以上」と、2つの重さで示されています。
姿の大きさを比べるときは、重さのほかに、甲羅の幅が書かれているかも見ておくと参考になります。産地のブランドガニでは、甲羅の幅が選別の基準の一つになっていることがあります。
肩脚は「1肩あたり」と脚の本数で比べる
肩脚は、「○肩入り」「○kg」と表記されることが多い形です。1肩あたりの重さを計算すると、店をまたいで比べやすくなります。
1肩の脚の本数は、ズワイガニならハサミを含めて5本、タラバガニなら4本が一般的です。1肩あたりの重さが同じでも、タラバガニは脚が太く本数が少ない、ズワイガニは脚が細く本数が多い、という違いがあります。
脚が欠けている「訳あり」の肩脚は、1肩あたりの重さが軽くなることがあります。欠けた脚が同梱されているかも確認しましょう。詳しくは訳ありカニとは何?で解説しています。
計算してみよう:比べ方の例
実際に商品を比べるときの手順を、架空の3つの商品で練習してみます。
| 商品 | 表記 | 正味重量 | 本数 | 送料込み総額 |
|---|---|---|---|---|
| 商品X | 6L ポーション | 800g | 約24本 | 9,600円 |
| 商品Y | 特大 ポーション | 1kg | 約35本 | 10,500円 |
| 商品Z | 5L ポーション | 1kg | 約25本 | 12,000円 |
1本あたりの重さは、商品Xが約33g、商品Yが約29g、商品Zが約40gです。正味100gあたりの価格は、商品Xが1,200円、商品Yが1,050円、商品Zが1,200円になります。
このように計算すると、「いちばん太いのは商品Z」「100gあたりが最も手ごろなのは商品Y」と、表記の数字だけでは分からない違いが見えてきます。太さを重視するか、量と価格を重視するかで、選ぶ商品が変わります。
分からないときの問い合わせ方
商品ページに本数や正味重量が書かれていない場合は、販売者に問い合わせてみましょう。聞くときは、具体的に質問すると答えてもらいやすくなります。
- 「内容量は、氷の膜を除いた正味重量ですか」
- 「1パックに何本くらい入っていますか。爪や肩の身も含みますか」
- 「このサイズ表記は、1本あたりどのくらいの重さが目安ですか」
- 「姿の重さは、茹でる前と後のどちらですか」
回答の内容や、答えるまでの早さも、お店を選ぶ判断材料になります。答えをもらったら、メールなどの記録を残しておくと安心です。
写真の見方
商品写真は、カニの大きさを伝えるために、手や定規、皿などと一緒に撮られていることがあります。ただし、撮る角度や距離によって、大きさの印象は大きく変わります。
- 手のひらに乗せた写真は、手の大きさや撮る距離で印象が変わる
- 皿に盛った写真は、皿の大きさが分からないと比べにくい
- 「イメージ」「盛り付け例」と書かれた写真は、届く商品そのものではないことがある
写真は参考程度にとどめ、重さと本数の数字を優先して比べましょう。届いた商品が写真と大きく違うと感じたら、注文時の商品ページと照らし合わせて販売者に相談します。
サイズ別に向く料理
カニの太さによって、向く料理も変わります。料理を先に決めてからサイズを選ぶと、満足しやすくなります。
| 料理 | 選びやすいサイズ | 理由 |
|---|---|---|
| カニしゃぶ | 太めのポーション | 1本の食べ応えがあり、火の通りも確かめやすい |
| 焼きガニ | 太めの肩脚・ハーフポーション | 焼いても身が残りやすい |
| カニ鍋 | 中くらい〜太め | 本数と食べ応えのバランス |
| 茹でガニ(姿) | 人数と予算に合わせて | 大きいほど身も多いが、値段も上がる |
| 炒飯・サラダ・かに玉 | 細め、ほぐし身 | 料理に混ぜるので、太さは気にならない |
細いポーションは、火が通るのが早いので、しゃぶしゃぶでは加熱しすぎに注意します。反対に太いポーションは、中まで火が通るのに時間がかかります。生の加熱用のカニは、太さにかかわらず中心まで十分に加熱してください。
大きいサイズを選ぶときの考え方
大きいサイズのカニには、1本から大きな身が取れる、見た目が豪華、という良さがあります。一方で、次のような点も考えておきましょう。
| 大きいサイズ | 小さめのサイズ |
|---|---|
| 1本の食べ応えがある | 本数が多く取り分けやすい |
| 見た目が豪華で贈り物向き | 値段が手ごろなことが多い |
| 本数が少なく、大人数だと行き渡りにくい | 子どもも食べやすい |
大人数で分ける場合は、本数の多い小さめのサイズの方が、全員に行き渡りやすいこともあります。カニしゃぶなら太いポーション、炒飯やサラダなどの料理に使うなら細めのものやほぐし身、というように、使い道でサイズを選ぶのもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 5Lと7Lでは、どれくらい大きさが違いますか?
A. 同じ店の同じシリーズなら、7Lの方が大きいと考えられますが、どれくらい違うかは店の基準によります。正味重量と本数から1本あたりの重さを計算して比べるのが確実です。
Q2. 「特大」と書かれていれば大きいですか?
A. 「特大」も店ごとの基準で使われる言葉です。何を基準に特大としているのか、重さや本数と合わせて確認しましょう。
Q3. 大きいカニの方が身入りはよいですか?
A. 大きさと身入りは別のものです。大きくても、脱皮して間もないカニは身が少ないことがあります。身入りの見分け方はカニの身入りとは?で紹介しています。



